Vol.161 「2023年を振り返る。こんな日本に誰がした?来年こそ『路上のからの反撃』を!」

ゲスト:矢野宏さん「新聞うずみ火」代表・フリージャーナリスト

2023年も押し迫って参りました。そこで今年も、恒例となりました今年1年を振り返る特集を、新聞うずみ火代表でフリージャーナリストの矢野宏さんとともにお送りします。

まず、今年は、日銀総裁が10年ぶりに交代しました。しかし日本経済は停滞したまま、円安・物価高が続くのに、賃金は全く上がらず30年前の水準のままです。そんな苦しい日常を庶民が送っている中、今年も本当に憤りを禁じえない出来事がたくさん起こりました。

大阪ダブル選挙では、「身を切る」どころか、万博・カジノはじめ湯水のように公金を使いまくる大阪維新勢が、知事・市長の座についてしまいました。ここでも投票率の低さ故の不条理を嘆くしかないのですが、維新のお家芸であるところの箱物や一過性のお祭り経済で盤石な経済基盤が築けるはずもなく、そうやって地域の、特にものづくり経済を軽視した政策が、日本経済を足腰から脆弱なものにしているわけです。

他方民間では、ビッグモーターによる保険金不正請求事件に、企業倫理はここまで地に堕ちるものなのかと驚かされましたが、これも、政治はもとより社会全体に歪んだ倫理観が満ち溢れて、利益最優先、排他主義の中にあるが故の事件なのかもしれません。

また今年は、福島第一原発事故の汚染水の海洋放出がはじまってしまいました。エネルギー問題、地球温暖化問題と絡めて原発の必要性を説く権力に飼いならされた学者たちの論拠など全くあてにならず、地球や子供たちの未来に責任をもった発言は、どこにも見当たりませんでした。

そして何よりも凄惨なジェノサイドが続くパレスチナとイスライルの戦闘。夥しい数の子どもや女性はじめ民間人が犠牲になっているにも関わらず、誰も、国連ですらこの戦闘を止められない現状があります。民族とは、国とは、宗教とは、を今年ほど深く考えさせられた年もなかったかもしれません。ウクライナ戦争しかり、平和憲法を持つ日本こそが、世界の中心でリーダーシップを発揮して、各国の平和やそこに生きる人々のいのちの尊さを訴えるべきなのだと思います。

番組ではその他、今年起ったさまざまな出来事を振り返りますが、この年末は何といっても、しんぶん赤旗と我らが上脇博之先生のグッドジョブ、自民党各派閥のパーティー券裏金問題が注目です。ただでさえ財務副大臣、法務副大臣、文科政務官など次々と続いた辞任ドミノの中にあった政権ですが、自民はもはや国政など担えるはずもない断末魔状態になっていると言えます。膿を出し切って、カネにまみれた為政者を永久追放して、誰もが未来に希望をもてる日本を取り戻したいと願います。

来年2024年は、ぜひともよい年になることを願って、私たち「路上のラジオ」は、これからも、大手メディアにはつくれない、何の忖度も、自粛も、タブーもない番組をお届けしていきます。来年もどうぞご期待ください!

00:03 前枠TM~
03:33 前半 (1月~6月) Jingle~
29:44 後半 (7月~12月)Jingle~
56:08 後枠 ETM~
58:04 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O

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