西谷文和 路上のラジオ ~Radio On The Street~ とは・・・

新しい「令和」の時代がはじまる今、そして戦後75年を前に、あなたはどれだけの豊かさを手に入れた実感をもって暮らしていらっしゃいますか?
‘何やらミクス’の功績を声の大きい政治家たちが称え合う中、まやかしの経済発展が一部の富裕層の夢を満たし、一方で一般生活者の暮らしは苦しくなるばかり。
福祉は切り捨てられ、軍事費は膨れ上がり、また全く持続不可能なプロジェクト、例えば核燃料サイクルやはたまたオリンピック、そのようなものに巨額な予算が動き、その甘い汁に集まる大手ゼネコンをはじめとする大企業らが太るだけ。
国益最優先の政治は、その国を構成する当の国民の平和な日常を踏みにじり、小さくて弱い者たちの声はかき消されて埋もれていく。
雄弁に語る政治家たちに巧妙にごまかされていく人々は、またあの暗い時代に引き戻されているのではと気づいたときには、もはや引き返せないところに立たされているのではないでしょうか?

そんな中、一貫して、地べたを這って小さきものの声を拾い集め、世の中に発信し続けているフリージャーナリスト西谷文和が、声を上げました。

西谷文和は、特にイラン・イラク・シリア・アフガニスタンなど中東を中心に、世界平和という名のもとに大国の利権に蹂躙されてきた国々を取材しながら、戦争のリアルを世界に発信し続けています。
もちろん自らも、そういった国々の戦禍の中で傷を負って生きる子どもたちや貧しき人々を、チャリティや物資の提供などで継続的に支援をしています。
近年では、ドイツ国際平和村で治療を受けるアフガニスタンの子どもたちの現状をレポートするなど積極的に活動を続けています。

西谷は語ります。日本の政治は手の施しようがないところまで来ている。戦後において今ほど危険な政権はないのだと。世界中の戦争のリアルを抉り出し発信し続けて来た西谷には、はっきりとこの国の行く末がイメージできているのでしょう。

また政治だけでなく、日本のメディアもまた、危機的な状況にあると言います。
8年前、東日本大震災とそれによる東京電力福島第一原子力発電所の過酷な事故が起き、国家権力や大企業の資本による圧力が大手メディアを屈服させ、次々と報道を萎縮させていきました。自由な報道が制限され必要な情報が包み隠され、市民のもとには被災地の真実が届きませんでした。メディアへの信頼が失墜していった大きな出来事だったと言えます。
その後もこの国では、秘密保護法の成立など、憲法が保障する国民の知る権利が侵害されるさまざまな動きがありました。明らかに世論は都合よくコントロールされているようです。
その中で民主国家を支える「自由な言論」を押さえつけようとする動きも顕著です。政府によるメディアへの介入ともとれる圧力がたびたび行使され、大手メディアは、はっきりとものを言わない番組や、権力やスポンサーに偏向した情報を流し続ける。市民はそれにより、誤った解釈に導かれる。まさに戦時中、国に情報統制され続けたメディアそのものではないでしょうか?安全保障関連法が成立し、今度は改憲を急ぐ。この国が暗い時代に逆走しはじめているようにも思えなくもない昨今、私たちは今再び、憲法すらも尊重されないと疑う今の日本を黙って見過ごすわけにはいかないと強く感じます。

憲法が保障する国民の「知る権利」と「表現の自由」、また、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」をどこまでも求め続け、市民ひとりひとりが、真の平和と民主主義を実感できるまで、私たちは力を合わせ、私たちが信じる情報を発信しつづる必要があります。

青い空と、そこに響く子どもたちの笑い声を、未来へ永遠につなぐために。

西谷文和 路上のラジオ ~Radio On The Street~

西谷文和が、世界の紛争地・戦場などを自ら歩きその取材の中で知りえた様々な「リアル」をベースにしながら、崖っぷちにある日本の今を鋭く抉り、真実のメッセージを送ります。国民の合意形成などどこ吹く風と言わんばかりに、度重なる不祥事など臭いものに蓋をしながら、今度は憲法改悪を強行しようとする腐敗しきった安倍政権に対し、常に生活者とともに路上(ストリート)にあるラジオを拠点に、志あるジャーナリストが肉声で戦いを挑みます。それが、「路上のラジオ ~Radio On The Street~」です。

ゲスト対談 

一般のメディアではなかなか発信できない踏み込んだ内容にまで言及するトークが魅力のゲストインタビューです。

コーナー「世界の路上から」

フリージャーナリスト西谷文和が、世界各地を巡り取材して考えたことを、市民目線で伝える取材報告の時間。テレビやネットの画面、車窓などからは見えない、路上に出ないと見ないものがある、そこにこそ真実があるのだと信じます。

コーナー「うずみ火ラジオ」 feat. 矢野宏 氏

同じくフリージャーナリストの矢野宏氏が、故黒田清氏の遺志を継いで発行し続ける「新聞うずみ火」は、同氏が遺した言葉、ジャーナリストは「誰が泣いているのかを考えろ。泣いている人に寄り添え」といった思いを大切に守り貫いています。当番組「路上のラジオ」に等しい思いであることから、新聞うずみ火とのタイアップをし、コンテンツを双方で共有したいと考えます。矢野宏氏によるラジオコラムとし、時にはゲストも交えます。

コーナー「3.11は終わらない」feat. 小出裕章氏 今中哲二 氏

時間とともに記憶も風化していくようではありますが、本当に辛く苦しい思いをした被災地の方々の記憶は消え去るものではありません。それと同様に、現代の科学が保証できる時間の先はるか彼方まで決して捨て去ることができなのが、原発事故の傷。そして核兵器や核廃棄物の問題。当コーナーではおなじみ小出裕章氏や今中哲ニ氏に電話インタビューなどで、マスメディアが伝えようとしない真実を丁寧に伝えて行きます。