Vol.150 金子勝さん「自民、維新から、日本を取り戻す」

ゲスト:金子勝さん(経済学者)

今回のゲストは、経済学者の金子勝さんです。金子さんは、たいへん難しい日本の政治と経済の課題について、とてもわかりやすく、しかも辛辣に批判される経済学者として、ファンの方も多いのではないでしょうか?先回のご出演第145回では、2012年の政権交代からの10年を「静かなクーデター」とおっしゃられたことが印象的でしたが、その時は時間が全然足りませんでした。そこで今回は、そんな金子勝さんに再びご出演いただき「自民、維新から日本を取り戻す」と題して改めてお話を伺います。

まず前半では、今回の内閣改造について伺います。つぶれそうな「世襲3代目」の典型を示すような岸田首相の延命改造内閣には、全く期待できないどころか、金子さんご専門の経済学の視点からも、日本をますます危険な状態へ導くのだと言います。国会の承認が要らない「予備費」を巧妙に利用しながら、国ぐるみのマネーロンダリングさながら、5年で43兆円の軍事費をひねり出し、明らかに破綻しているアベノミクスを続行して大企業を肥えさせますが、庶民の暮らしはますます苦しくなるばかりです。赤字国債が膨れ上がるだけで、明るい未来など一切見えてこない日本経済、そしてメディアがなかなか取り上げない金子さんが言う「失われた30年、静かなクーデター10年」とは何だったのか、じっくりと伺います。

そして後半では、日本の再生の方向について伺います。金子さんは、日本の衰退は、政治イデオロギーの衰退だとおっしゃいます。戦略のない政策の責任をすべて市場の責任にできる新自由主義、それに加え歴史修正主義が、国家のイデオロギーをじわじわと変質させているのだと言います。このような混沌とした現実を踏まえ、これから私たちは、どういった方向に舵を切るべきなのか?金子さんは、地方や女性からといったボトムアップの住民参加のエネルギーが、国政を動かす可能性に期待したいとおっしゃいます。例えば大阪で、万博やカジノにじゃぶじゃぶ注ぎ込まれる巨額な税金を、別の使途に投入できたなら自身の暮らしはどれくらいよくなるのか、そういった想像力こそが、原動力になるのだとおっしゃいます。

今回も聴き応えたっぷりの60分、どうぞ最後までごゆっくりとお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
05:13 前半 Jingle~
32:25 後半 Jingle~
56:49 後枠 ETM~
58:24 AN尻
60:00 曲尻 ~FO

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