Vol.128 佐高信さん「密約と戦争・西山太吉と鶴彬」

ゲスト:佐高信さん(評論家)

第128回のゲストは、評論家の佐高信さんです。佐高信さんは、政治と経済分野にめっぽうお詳しい評論家で、冴えわたる文筆と、ユニークな毒舌、一貫した庶民目線で、権力や差別と対峙した評論を続けておられます。

さて、今回は佐高信さんの2冊のご著書を紐解きながらお話を伺います。まず前半は、西山太吉さんを取り上げます。西山太吉さんと佐高信さんの共著「西山太吉 最後の告白」(集英社新書)が、昨年12月に刊行されました。その中で詳しく描かれていますが、毎日新聞の花形記者だった西山太吉さんがすっぱ抜いた国家最大級のウソ、佐藤栄作の「沖縄密約」にまつわる政界の動き、そして現代にも通じるジャーナリズムの正義と腐敗をテーマに掘り下げます。戦後日本の戦争と平和を語るなら、私たちは国家権力の暴走を糾弾し、確かな史実を見つめなければならないことを痛感する、そんなインタビューとなりました。

そして番組後半では、同じく佐高信さんの新著「反戦川柳人 鶴彬の獄死」(集英社新書)をテーマにお話しを伺いました。「手と足をもいだ丸太にして返し」「めかくしをされて阿片を与えられ」 …日本が戦争へと突き進む中、反戦や貧困を川柳に詠み、治安維持法違反で勾留中に病死した鶴彬が、言論統制に抗いながら生きた壮絶な人生とは?この柳人の残したことばには、決して昔の話ではない、今、そして未来の日本がかかえる暗い課題がいくつも蠢いているようです。

今回も聴き応えたっぷりの60分。どうぞ最後までごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
03:41 前半 Jingle~
31:10 後半 Jingle~
56:26 後枠 ETM~
58:14 アナ尻
60:00 曲尻

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