Vol.82 小出裕章さん「チュルノブイリ占拠、ザポリージャ原発爆撃についての緊急提言」/ 矢野宏さん「在版ラジオ局のある報道番組打ち切りから考えるメディアの劣化」

ゲスト:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教) / 矢野宏さん(新聞うずみ火代表・フリージャーナリスト)

<特集1> チュルノブイリ占拠、ザポリージャ原発爆撃についての緊急提言
      電話インタビュー:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
<特集2> 在版ラジオ局のある報道番組打ち切りから考えるメディアの劣化
      ゲスト:矢野宏さん(新聞うずみ火代表・フリージャーナリスト)

※この番組は、2022年3月5日(チェルノブイリ原発電源喪失前)に収録しました。どうぞご了承ください。

第82回の「路上のラジオ」では、ふたつの特集をお届けします。

まず前半は、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお電話をつなぎます。ロシアのウクライナ侵攻に伴う大きなリスクのひとつに、核の問題がありますが、チェルノブイリ原発は、真っ先にロシア軍の統制下になり、ウクライナのザポリージャ原発が、ロシア軍の攻撃を受けました。また、この番組収録後にはなりますが、その他の核関連施設にも爆撃がありました。世界中を脅威にさらしながら、ロシア軍が核施設を狙う理由とは一体何なのか?またこの戦争に乗じて、日本でも核兵器による抑止力、ことさらに同盟国との核共有などの議論が沸騰してきています。憲法九条により非戦平和を貫くはずの日本が、非核三原則すら反故にしてしまいそうなこの雲行きを、生涯を通して反戦、反核、反原発を訴える原子力専門の科学者・小出裕章さんはどう見ておられるのでしょうか?じっくりとお話を伺います。

そして後半は、新聞うずみ火代表でフリージャーナリストの矢野宏さんにメディア、特に在阪メディアの劣化について、お話を伺います。折しも矢野さんがアンカーを務めて来たMBSの「ニュースなラヂオ」がこの春の改編で姿を消すことになりました。その番組のルーツは「たね蒔きジャーナル」「報道するラジオ」ですから、この「路上のラジオ」とは切っても切れない関係です。地べたを這った市民目線を貫き、権力におもねることを嫌った貴重な報道番組が、またひとつ消えるのです。その裏には、広告収入減少にあえぐメディアの足元を見て、政治家や政党、それを取り巻く大企業のスポンサー等が、権力と金でメディアを牛耳るといった、ジャーナリズムの腐敗が見て取れます。まさに今回当事者となった矢野宏さんご本人にマイクを向け、市民の声なき声に耳を傾け続ける真実のジャーナリズムを守るために、今、私たちがなすべきことを考えます。

00:03 前枠 TM~
05:50 前半 Jingle~(小出裕章さん)
20:44 後半 Jingle~(矢野宏さん)
54:53 後枠
56:32 アナ尻
60:00 曲尻

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