Vol.81 ウクライナ戦争の背後にあるもの〜本当の安全保障とは何か、思想家・内田樹の緊急提言〜

ゲスト:内田 樹さん(思想家)

※当番組は、2022年2月28日に収録しました。御了承ください。

今回は、ロシア・ウクライナ情勢を受け、イレギュラーにて緊急特集をお届いたします。ゲストは思想家の内田樹さんです。内田さんにはこれまでも、社会が動くさまざまな場面でご出演いただいておりますが、今回は、この緊急事態に際し、国際社会や米国、日本がとるべき姿勢について、じっくりと検証していただきたいと思います。

世界中を震撼させているロシアによるウクライナへの侵略戦争は、罪のない多数の民間人と兵士の命を奪いながら、膠着状態にあります。国際平和のためのNATOや米国とのパワーバランスが大きく乱れ、この状態を新たな冷戦の始まりであるとの見方も出ています。その中で、キエフ陥落など赤子の手をひねるようなものと考えていたプーチンの意表を突く形で、ウクライナは粘り強い抵抗を見せています。そこには大義名分のない侵略戦争に対して、国際世論がNOを突き付け、ロシア内部にも失意があふれるといった、この時代ならではの武力に抗う民意の力が見て取れます。

番組では、文明の十字路、欧州の穀倉地帯といった立地から歴史的に数々の戦火に巻き込まれてきたウクライナではあるものの、プーチンがなぜ今この暴挙に及んだのかを、丁寧に解説します。そこには20年間もリーダーの座に居座り続ける中、イエスマンらに祭り上げられた権力の座の腐敗があり、過去の革命においての因縁も複雑に絡みつく中、朽ちた政治倫理の成れの果てが見て取れます。

さて、戦争を放棄し、76年間戦闘行為では誰一人殺していない日本。政局によっては改憲勢力の伸びも気になる中、今後私たちは、国際社会や同盟国とどう向き合うべきなのでしょうか?また、この戦争でロシアが真っ先にチェルノブイリ原発を統制下においたと言われる中、我が国として、核開発・核武装をどう捉えるべきなのでしょうか?

今回は、多角的視点による内田樹さんの提言を、60分たっぷりとお届けします。

00:03 前枠 TM~
06:05 前半 Jingle~
29:26 後半 Jingle~
56:47 後枠 ETM~
58:26 アナ尻
60:00 曲尻

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