Vol.75 路上のラジオ・ゆく年くる年~レギュラー出演者で振り返る2021年

ゲスト:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)/矢野宏さん(新聞うずみ火代表)

第75回、2021年最後の「路上のラジオ」は、「路上のラジオ・ゆく年くる年~レギュラー出演者で振り返る2021年」です。

前半は、新聞うずみ火代表の矢野宏さんをお迎えして、今年1年の出来事を振り返ります。番組としては忘れがたい基地問題をめぐる馬毛島取材、3.11から10年を迎えた福島取材、そして新型コロナ感染症をめぐり人命をも軽んじる大阪維新の失策の数々、10月の衆院選での野党巻き返しならずといった重大トピックスに至るまでを総ざらいします。弱い立場で困っている人々に寄り添うのが政治でありメディアであるといった矢野宏さんの一貫した取材ポリシーをもって語られる2021年の日本、あなたもぜひごいっしょに振り返ってみてください。

また後半は、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお電話をつなぎ、今年を振り返りました。まずは、自民党総裁選挙で高市早苗候補が「小型核融合炉開発を国家プロジェクトに」などとする持論を述べたことについて、そもそも小型核融合炉とは何なのか、またこのような無知極まりない発言がいまだにはびこる日本の原子力政策の闇について、冷静な学者の視点から解説していただきました。そして小出さんはSDGsが叫ばれはじめた今年2021年にからみ、CO2を減らせというのなら原子力発電だけはやってはならないものであると言い切ります。加えて最も見直さなくてはならないことは、CO2を排出する個々のものではなく、世界規模で経済発展を最優先とし突き進む、行き過ぎた資本主義の構造自体を変える必要があるのだと説きます。退官後は信州松本にこもり仙人になりたいと、自給自足に近い暮らしを築こうとされている小出さんならではの説得力あるお話に、ぜひ耳を傾けていただければと思います。

今回で今年最後の放送となりましたが、リスナーの皆さま、今年もたいへんにお世話になりました。ご寄付を頂戴しました皆さま他、いつも番組を楽しみに聴いてくださっているリスナーの皆さまには、心より感謝申し上げます。どうぞよい年をお迎えください。そしてひきつづき「路上のラジオ」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

00:03 前枠 TM~
03:22 前半 Jingle~(矢野宏さん)
34:19 後半 Jingle~(小出裕章さん)
52:40 後枠 ETM~
58:30 アナ尻
60:00 曲尻

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