Vol.74 久保敬校長「大阪の学校で何が?維新の圧力と現場の抵抗」/冨田宏治さん「維新人気の謎と今後の維新勢力の行方」

ゲスト:久保敬さん(大阪市立木川南小学校校長)、冨田宏治さん(関西学院大学教授)

特集1 大阪の学校で何が?維新の圧力と現場の抵抗 
ゲスト:久保敬さん(大阪市立木川南小学校校長)

特集2 維新人気の謎と今後の維新勢力の行方
ゲスト:冨田宏治さん(関西学院大学教授)

第74回の「路上のラジオ」は、2つの特集をお届けします。番組前半では、大阪市立木川南小学校の現役の校長先生、久保敬さんをゲストにお迎えしました。久保さんは今年5月、「大阪市 教育行政への提言。豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために」と題した文書を、実名で、松井大阪市長に送りました。混乱を極めている大阪市の教育行政に一矢を報いた形となったこの提言書は、新聞でも大きく取り上げられましたので、記憶に新しい方もいらっしゃると思います。

定年を目前にした現役の校長先生がなぜ今、声を挙げざるを得なかったのでしょうか?そこには教育現場や家庭環境の現実を見ずして、まともに機能しない運用ルールや機材を押し付ける教育行政、またそれにより侵されていく心ゆたかな子供たちの日常を放置するわけにはいかないと思う、久保さんの教育者としての清い正義感がありました。生涯教壇に立って来られた久保さんは、今、声を挙げなければ自分は子どもたちの前で嘘を言って来たことになってしまう、逃げたらあかん、と決意したのだと言います。

ここにも見え隠れする大阪維新の新自由主義的かつ浅はかな教育行政を告発したいと企画した当番組ですが、それに端を発するも、久保さんのお話しからは、子どもたちひとりひとりの成長を懸命に支えようと立ち向かうひとりの教育者の素顔を、そのままお伝えする番組にもなったと思います。

服務規程に抵触するとして久保さんに顛末書の提出まで強いたという大阪市(松井市長)には、ぜひ小さな目をきらきら輝かせ学ぶ子どもたちの笑顔と、その子たちの未来のための教育行政を取り戻してほしいと思いますし、人間ひとりの一生に関わる重大な責任を背負っているのだと肝に銘じてほしいものです。

そして番組後半では、前回にひきつづき関西学院大学教授の冨田宏治さんをお迎えしました。その松井市長が代表を務める日本維新の会について、先の衆院選の投票結果データに基づき冷静に分析していただきました。議席を4倍に伸ばした謎、今後の維新勢力の行方などについて解説いただきました。

今回も盛りだくさんの60分、どうぞ最後までじっくりとお聴きください。

00:03 前枠 TM~
05:13 前半 Jingle~ 久保敬さん
47:00 後半 Jingle~ 冨田宏治さん
56:23 後枠 ETM~ 
58:01 アナ尻
60:00 ETM F.O

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