Vol.258 内田樹さん「奈良の女と大阪の男。虚像を暴き、その責任を追及する」
ゲスト:内田樹さん(思想家)
今回のゲスト・内田樹さんは、神戸市で武道と哲学研究のための学塾「凱風館」を主宰している思想家です。内田先生にはいつも、政治・経済はじめ現代社会が抱える様々な課題を、聡明な頭脳でもって小気味よく斬っていだだいています。今回も10月28日に「凱風館」の道場におじゃましてたっぷり1時間お話を伺って来ましたので、その模様をお伝えします。
前半ではまず、裏金と統一教会問題で世間から厳しい審判を下されたはずの自民なのに、まさにそのど真ん中を行く高市政権を爆誕させたという茶番を、内田先生とともに断罪します。食言を公然と憚らない安倍晋三氏の思想そのものを受け継ぐ高市早苗氏が、こちらも大ウソつき政党の維新の会や、反社会的カルト集団NHK党とまで組んで総理の椅子を手にしたことには怒り心頭なのですが、米国トランプ大統領はじめ強権的、独善的、断定的な政権が世界に広がる現状を見るに、世界中の人々が政治家としての本当の強さを誤認した選択に囚われてしまっているのだと内田先生は指摘します。その上で日本における失われた30年は、進化を遂げない生物=死んだいきもの同然なのだと例え、私たちは変化を嫌う北朝鮮化した国家の泥船に乗っているのではないかと憂います。
そこで番組後半では、そんな腐敗しかかった国政への処方箋を探ります。落ち目の自分たちが議席にしがみつきたいだけの政策を突き付ける維新の会、デマや排外思想で差別をあおり人気取りに執心する参政党など、国民の暮らしなどそっちのけでエゴイスティックな政策を展開する勢力を押さえ込んだ上で、小選挙区でも勝てる野党共闘の展望はあるのでしょうか?内田先生は、高市総理の自維連立政権はすぐに馬脚を現し崩れていく公算が強いとし、今こそ確かな見識のあるリーダーが明確なヴィジョンを語って国を率いていくこと、の重要性を訴えます。
日本の暗雲立ち込める現在地と、一方で一筋の未来への希望の光も見えて来るような内田先生との対談となりました。第258回の「路上のラジオ」、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。
00:03 前枠 TM~
04:56 前半 Jingle~
29:22 後半 Jingle~
56:24 後枠 ETM~
58:29 AN尻
60:00 曲尻 ~F.O
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