Vol.250 藤永のぶよさん「帰宅困難者約 5 万人!万博の闇を暴く」

ゲスト:藤永のぶよさん(おおさか市民ネットワーク代表)

今回のゲスト・藤永のぶよさんは、いつも庶民目線でお茶の間から、行政のこれは許せない、ここはおかしいじゃないかということについて、粘り強く情報開示請求を繰り返し、必要とあらばそれに基づき複数の裁判を起こすなど、積極的に活動されておられます。今回もそんな藤永さんにたっぷり1時間、お話を伺いました。

まず前半は、8月13日に起きた大阪メトロ中央線の電気トラブルにより発生した、夢洲の帰宅困難者問題を取り上げます。そもそも1本のトンネルと1本の橋しか行き来するすべがない島が、災害や事故など有事の際に孤立するのは当たり前のことであり、この番組でも随分前から警告していた通りのことが今回起ったわけです。そこで露呈したのは、いかにも脆弱な危機管理体制と、万博協会による事態の矮小化でした。帰宅困難に陥った人数は、実際よりはるかに少ない3万人と当初発表。午後9時30分に事態が発生してから、孤立した来場者に飲料水が配られたのは、翌午前4時頃だったというから呆れます。会期終了まであとわずかですが、その間に自然災害を含めまだまだ何が起こるかわかりません。人の命に関わる防災計画の見直しを、しっかりとしてもらいたいものです。

続いて後半では、藤永さんによるさまざまな情報開示請求により浮彫りになってきた万博協会の隠蔽体質と、まだまだ一般市民どころかメディアすら知り得ない多くの闇について教えていただきます。メタンガス爆発やレジオネラ菌検出などももはや遠い記憶のようですが、あたかも大したことなかったような印象操作を私たちは受けているせいかもしれないと疑うべきです。事故・トラブルの検証も、その調査方法含む詳細は民間業者に投げっぱなしなわけで、いいかげんにもほどがあります。来場者の健康・安全は、かくして軽視され続けているのが実態のようです。合わせて、藤永さんが鋭意解析中とおっしゃる1300余ページにわたる情報開示資料によれば、今後もカジノ建設つながる巨額な土壌改良工事などにも、狡猾に隠された利権を含む真っ暗な闇が見えるといいます。

聴き応えたっぷりの第250回。最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
04:35 前半 Jingle~
26:44 後半 Jingle~
52:52 後枠 ETM~
54:57 AN尻
60:00 曲尻 ~F.O

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