Vol.247 「万博工事費未払い問題経過報告 ~もう民・民の問題ではない」
ゲスト:パビリオン建築費未払い被害当事者(Aさん・Bさん)
今回は第240回に続きまして、大阪万博のパビリオン建築費未払い問題を取り上げます。被害当事者の方々が粘り強く声を上げ続けたこともあり、今では一般メディアでも報道されるようになりましたが、建設費の支払いが滞っているパビリオンは少なくとも10か国、被害総額は十数億円にも及ぶと言われています。なぜこのような異常事態が発生しているのか、その真相について被害建設会社の当事者AさんとBさんにお話しを伺いました。
前半では、マルタ館の建設に携わったAさんの切実な訴えに耳を傾けます。実質たった3か月の工期で昼夜問わず汗水流し完成させたマルタ館ですが、総額約1億2千万円もが元受けのGLイベンツジャパンから支払われず、Aさんは自社はもちろん関係会社や協力労働者への支払いができない状況に陥っています。Aさんは提訴し、間もなく初公判を迎えるということですが、国家プロジェクトにおいては数十億という巨額が中抜きされるのが当たり前という異常な構造についても言及されています。そしてそのようなことがこの大阪万博において易々とできてしまうのは、特に維新行政のガバナンスの無さに起因するとも指摘します。さらに驚くことに、元請け業者は難癖をつけて逆に未払い被害者を訴え、未払い金額をちゃらにしようとするなど、とんでもない暴挙に出ているのだと言います。そういった元請けに限って発注時においてはろくな図面も提示せず、さまざま苦労をして何とか間に合わせた後に、発注内容と違う旨を指摘するといった、ほとんどヤクザのようなやり方をするのだと言います。
もはや狂気でしかないこのような実態について、後半にご出演いただいたアンゴラ館を担当し約4,300円もの未払い被害を抱えるBさんも口を揃えます。特にアンゴラ館では、報道でもある通りBさんの会社の上の3次下請会社「一六八建設」に、建設業法違反や横領などの疑いで当局の捜索に及んでいます。Bさんはその前から万博協会に対して公開質問状を出し、未払い問題の道義的責任、管理責任、工期を著しく圧縮させた建設業法違反容認の責任などを問うています。もはや無法地帯と化したこのヤクザイベントの真相に迫る60分、どうぞ最後までごゆっくりお付き合いください。
<番組でご紹介したイベント>
万博未払い問題追及合同集会 ~維新よ!国よ!命を奪うな!~
2025年8月23日(土)18:30~
於:なにわ区民センターホール
参加費:500円
*皆様のご参加をお待ちしております!
00:03 前枠 TM~
05:41 前半 Jingle~
32:18 後半 Jingle~
55:48 ETM~
57:36 AN尻
60:00 曲尻 ~F.O
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