Vol.157 前川喜平さん「崩壊する岸田内閣、劣化する自民党」

ゲスト:前川喜平さん(元文部科学事務次官)*電話インタビュー

今回は、元文部科学事務次官の前川喜平さんにお電話でお話を伺います。前川さんは、永く霞が関で時の政権と対峙してこられた官僚のおひとりです。今回はそんな前川さんに、内閣支持率が急落し、政権末期の様相を呈している岸田政権をばっさり斬っていただきます。税務を担う財務副大臣が税金滞納、教育を担う文部科学政務官が売買春、法秩序を守る法務副大臣が公職選挙法違反と、まるでブラックジョークのような辞任ドミノがつづく中、アベスガ政治から脈々と続くこのような不適材・不適所人事が、どのように国会や行政を歪めてきたかについて伺います。

また番組後半では、歪められた教育とメディアを取り戻す、と題して伺います。前川さんによればアベ政権からの10年間で、高校生以下の自殺者が約3倍にも増え、不登校になる子どもたちも激増したと言います。教育再生の名の下、歴史修正主義に立った戦前に逆戻りする教育行政が子どもたちを追い詰めているようです。

そしてこのように子どもたちが希望を持てないような日本になった元凶は、政治家と官僚の関係がとてもいびつになっているからだと前川さんは指摘します。マイナンバーカードにせよ、ふるさと納税にせよ、国民無視の政治主導がまかり通り、その上メディアも権力の牽制を怠り、結果、経済や雇用は空転し、膨らむ軍事費と対照的に庶民の暮らしは苦しくなるばかりです。一筋の光と言えば、岸田首相今すぐやめろ!の世論が51%に達していること。また高知徳島合区の参議院補欠、福島県議選、宮城県議選、青梅市長選などで自民が連敗、東京でも西寄りの地域ではリベラルな勢力が市区長の座を奪う快挙も見受けらます。前川さんの話を聞きながら、我々はますます粘り強く声を上げていく必要があるのだと改めて感じました。今回も聴き応えたっぷりの60分。どうぞ最後までごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
03:35 前半 Jingle~
31:19 後半 Jingle~
56:31 後枠 ETM~
58:03 アナ尻
60:00 曲尻

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