Vol.140 古賀茂明さん「分断と凋落の日本。この危機を乗り越える方法とは?」

ゲスト:古賀茂明さん(政治経済評論家)*電話インタビュー

今回は、政治経済評論家の古賀茂明に電話でお話を伺います。古賀さんと言えば、元経産省の官僚で、日本の政治の中枢に最も近いところで長年仕事をされて来られた方です。その広い知見と鋭い視点で、いつも永田町や霞が関の動向を追いかけながら、今の日本、そして将来の日本のあるべき姿を論じておられます。今日は、そんな古賀さんに、ご著書「分断と凋落の日本」や、企画プロデュースされた映画「妖怪の孫」で描いておられるとおり、特に安倍政権以降、坂道を転がり落ちるかのように劣化していく日本の政治について、そしてその先に待ち受ける危機的な末路についてお話を伺います。

前半では、昭和の妖怪と呼ばれた岸信介の孫、安倍晋三とは一体どんな人物だったのか、そして彼が遺した負の遺産が、今の岸田政治にどのようにつながっているのかについて伺います。モリカケサクラなど巨悪を尽くしても何ら罪を問わない検事総長を従え、法制局長の首を挿げ替えてまで憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を認めさせる。統一教会や日本会議などに代表される岩盤保守層を味方につけ選挙に勝ち続けて勢いづく中、意見する者をすぐさま消し去り、官僚だけでなくメディアも支配していったアベ政権の中核にあったもの、それを古賀さんは、「地に落ちた倫理観」と表現します。そしてその安倍氏の亡霊に取り憑かれた岸田政権の暴走を止める手立てはあるのでしょうか?

また後半では、世界から見放されていく日本の産業政策を中心にお話を伺います。経産省と大企業との歪な関係性の中で、世界の潮流から立ち遅れていく日本のものづくり。古賀さんは、大国主義から脱し「効率」から「公正」へ向かうグローバルスタンダードに追いつけなければ、日本の経済の再生はないとおっしゃいます。それらを含めてことごとく舵取りを誤る現政権につける特効薬は存在するのでしょうか?古賀さんにたっぷりと伺って参ります。

00:03 前枠 TM~
04:01 前半 Jingle~
34:08 後半 Jingle~
56:51 後枠 ETM~
58:29 アナ尻
60:00 曲尻 ~FO

*番組でご紹介した書籍
「分断と凋落の日本」古賀茂明・著(講談社)
「打倒維新へ。あきらめへん大阪」西谷文和・著(せせらぎ出版)

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