Vol.138 原発の危機!大特集~ふたりの専門家に訊く!~

ゲスト:下記おふたりの専門家をお迎えします!

<前半>
テーマ:「今、必要なのは、戦争と原発そのものを廃止すること」
ゲスト:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)*電話インタビュー

<後半>
テーマ:「福島原発大ピンチ。原子炉倒壊=日本壊滅の対策を急げ」
ゲスト:森重晴雄さん(原子核工学専門家)

福島第一原発事故から12年、これまで国はあの手この手であの凄惨な事故の記憶を人々から消し去ろうと躍起になってきました。そして今、岸田政権は、原発再稼働に舵を切り、いよいよフクイチの汚染水を海洋放出すると言います。また海外に目をやれば、戦火の中にあるウクライナ・ザポリージャ原発が攻撃にさらされかねないと伝えられています。そこで今回は、人類にとって、はかりしれない脅威となっている「原発」について改めて考える特集をお届けします。

まず前半では、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお電話をおつなぎし、戦争と原発をテーマにお話しを伺います。報道にあるように、100万KW級の原子炉6基を抱えるウクライナ・ザポリージャ原発が破壊されたら、いったいどんなことが起こるのか?小出先生は、周辺国のみならず広範囲に想像すらできないほどの甚大な被害が及ぶと、科学的データを示しながら警告します。ロシアはそのような自国をも全滅させるような愚かな選択はしないであろうとしながらも、人類を破滅に導くような装置を作り運転しつづけることの愚かさを小出先生は強調されます。折しも岸田政権は、巨額な防衛費という名の軍事費を積み上げ戦争の脅威に備えると言いますが、安全保障上最大級のリスクをはらむ原発利用を強力に推進するという自己矛盾をどう説明するというのでしょうか?さらに小出先生は、そういった事実から目を背け、真実を報道しようとしない日本のマスコミにも大きな責任あると訴えます。今回も小出先生のお考えにじっくり耳を傾けます。

そして後半では、原子核工学の研究者であり、三菱重工在籍中に四国電力・伊方原発3号機の建設に携わったことがあるスペシャリスト、森重晴雄さんをお迎えし、原発の危険性について、今一度整理いただきます。森重さんは、原子炉の耐震設計にもたいへんお詳しい専門家でいらっしゃいますが、フクイチの1号機は、震度6強の地震で容易に崩壊すると予てから警告しています。このことを知った参議院議員が、岸田総理に質問状を送った回答が、6月27日にあったといいます。その答えとは、原子炉倒壊の危険性の認識はあるとするも、東電の見解ではそれによる環境被害はほとんどないと承知しているとのこと。これについて森重さんは、とんでもないことだとおっしゃいます。この番組では森重さんに、そのような岸田首相の認識がいかに愚かなことなのか、炉心溶融した原子炉や吹き飛んだ建屋、392体もの燃料棒を取り出せないままの使用済み燃料プールの状態などの構造を知り尽くした専門家のお立場から、わかりやすく解説していただきます。

今回も盛り沢山な「路上のラジオ」、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
05:37 前半 Jingle~(小出裕章さん)
21:05 後半 Jingle~(森重晴雄さん)
56:05 後枠 ETM~
57:42 アナ尻
60:00 曲尻

※番組でご紹介した森重晴雄さんと西谷文和の原発に関する学習講演会(7/23)
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※番組でご紹介した西谷文和、待望の新刊
 「打倒維新へ。あきらめへん大阪」西谷文和・編(せせらぎ出版)
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