Vol.136 鮫島浩さん「岸田首相の解散回避。背後に潜む権力者たちの暗闘。」

ゲスト:鮫島浩さん(政治ジャーナリスト・元朝日新聞記者)※オンライン・インタビュー

今回のゲストは、政治ジャーナリストで元朝日新聞記者の鮫島浩さんです。福島第一原発事故をめぐる「吉田調書事件」の当事者として執筆された鮫島さんのノンフィクション「朝日新聞政治部」はベストセラーになりましたが、豊かな人脈を駆使しものごとの中枢に飛び込み取材を重ねるスタイルは今も変わっておらず、いつも冷静な分析とともに的確な論説、執筆活動などを繰り広げておられます。

今回はそんな鮫島浩さんに「岸田首相の解散回避。背後に潜む権力者たちの暗闘」と題しましてお話を伺います。岸田首相はなぜ、あれだけの解散風を吹かせた挙句、撤回したのでしょうか?鮫島さんによれば、岸田の畏れる本当の敵は、自民党の中にいるようです。支持率低迷からの脱却、公明との亀裂、将来の総裁選なども睨み、巧みにメディアを利用しながらのこの騒動、知れば知るほど、政治家の黒い魂胆が透いて見えます。

番組では更に、民主主義の根幹も危ぶまれるほどの自民独裁国家になっているその弊害について伺います。例えば米国のような2大政党制であれば、政権交代を意識する中で牽制が効き、誰もが過剰な忖度は控えますが、野党が力を失った今の日本では、長期政権を担う自民にだけ気に入られようとするわけで、役人も裁判官も現政権に睨まれないようにと嘘や隠ぺいも全く厭わない体質になってしまったと言います。

その流れでは、米国に服従する中、防衛費を5年で43兆円と大幅に拡大させ、米国から武器を爆買いさせられ、軍事大国の道を突き進んでいくのです。鮫島さんはきっぱりと、本当の問題とは、軍事費財源云々より、米国に操られ日本が戦争に巻き込まれかねない状況になっていくことだと言います。本当の安全保障とは一体何なのか、平和の世でなければ経済成長もないという鮫島さんの言葉には、当たり前ではあるも、とても重いものがありました。

その他、頼りない立憲民主の現状、勢いづく維新の狙いなどをウォッチし、今後の野党勢力の在り方についても伺いました。鮫島さんは、番組で何度も、政治にモラルはなく、性悪説の上にあるとおっしゃいました。事実上の独裁国家に効く処方箋は、果たしてあるのでしょうか?鮫島さんが一筋の希望の光とおっしゃる政権交代への秘策とは?今の日本の政治の課題が手に取るようにわかる60分、今回もどうぞ最後までごゆっくりとお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
03:25 前半 Jingle~
29:19 後半 Jingle~
54:32 後枠 ETM~
56:02 アナ尻
60:00 曲尻 ~FO

鮫島浩さんのYouTube「SAMEJIMA TIMES」もぜひ!
こちらから!

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