Vol.270 ふたつの特集 ①「過労死のない社会を。遺族からのメッセージ」 ②「イスラエル現地ルポ この戦争を終わらせるために」
ゲスト:
<特集1>「過労死のない社会を。遺族からのメッセージ」
中原のり子さん(医師の過労死家族会共同代表)※電話インタビュー
<特集2> 「イスラエル現地ルポ この戦争を終わらせるために」
西谷文和(フリージャーナリスト) ※現地からの報告
第270回は、ふたつの特集をお送りします。まず前半は、過労自殺により小児科医のご主人・中原利郎さんを亡くされたことから、「医師の過労死家族会」などで啓発活動を続けておられる中原のり子さんにお電話でお話を伺います。首相自らが得意げに「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」などと発言し、流行語大賞になるこの国において、労働現場での本質的な課題について、じっくりとお話を伺います。上司・同僚などが次々と退職・離職し、その人員補充もままならない中、それでも子供たちへの医療を守ろうと奮闘し続けたご主人は、32時間から36時間の当直勤務を月8回こなし、1999年の8月、真新しい白衣に着替え病院から投身したといいます。のり子さんは裁判に訴え、利郎さんの死は労災認定され、更に民事裁判では最高裁まで行って和解を選択したといいますが、誰が悪いかを決めるだけでは何の解決にもならないと嘆かれます。医療現場だけはなく、教育現場、建設現場、さらには世界規模のイベントの工事建設に至るまで、のり子さんは過酷な労働現場の根本的な問題を指摘しながら、夫利郎さんの死を無駄にしないためには、政治的な解決しかないのだと強く訴えます。それなのに高市首相は、労働法制の緩和を目指しているといいます。8時間働き、8時間眠り、8時間余暇や団らんに使える当たり前のワークライフバランスが夢のまた夢という労働者の上に立って経済が成り立っている構造こそにメスを入れない限り、利郎さんのような過労自殺者は無くならないのは明白です。中原のり子さんの切実な訴えに、ぜひ耳を傾けていただきたいと思います。
そして番組後半は、西谷文和による世界の紛争地レポートです。新年早々イスラエルに飛んだ西谷から取材報告が届きましたで、ヨルダン川西岸の首都・ラマッラからの録音でお届けします。やはり現地に足を踏み入れないとわからないことばかりだと西谷は言います。今回は特に、極右と平和主義者の真っ二つに割れてしまったユダヤ社会をレポート。戦争から帰還した兵士の間で広がる深刻なPTSDについても当事者を取材。そしてユダヤ人入職者の止まぬ暴力とそれに抗うアラブ市民たちの攻防、あちこちで広がる政権をめぐる大規模な市民デモなどなど。それらを取材するにつれ見えて来たネタニヤフの真っ黒な謀略、驚くべくカタール疑惑の真相についても西谷が現地から語ります。
2本の特集で綴る「路上のラジオ」第270回、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。
00:03 前枠 TM~
05:23 前半 Jingle~
36:39 後半 Jingle~
56:38 後枠 ETM~
58:29 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O
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