Vol.253「実際に現場に携わった大阪万博施工業者が、実名で告発。一体現場で何が起きていたのか?」
ゲスト:高関千尋さん(事務局J0K株式会社)
当番組では、大阪万博のパビリオン建築費未払い問題を追及していますが、今回は、到底間に合わないとされた開幕直前今年3月末に現場に入り、現場の調整役も担いながら「マルタ館」の現場工事をぎりぎり間に合わせた工事事業者のおひとり、高関千尋さんをお招きしました。そのマルタ館の元受けは、多くのパビリオンで未払いを引き起こし、一部裁判にもなっているフランスの大手企業「GLイベンツ」です。高関さんは今回初めて、実名を明かしてメディアに出演されるとおっしゃいますが、そう決意なさったのは一体なぜなのか?のべ11か国の未払い被害額は、少なくとも十数億円にのぼるとされる大事件にも関わらず、報道はほとんど関西圏内に留まり、社会の関心が高まりません。その中で高関さんは、現場に携わった者として内部で一体何が起こっていたのかの詳細を国内外に対して明らかにすることで、この問題の根本原因に迫りたいとおっしゃいました。
番組前半では「マネジメント能力ゼロ」だと指摘するGLイベンツの無能さにより引き起こされる現場の大混乱や、優位的地位からの不利益な契約を強いる中で起こる労働現場での様々なトラブルなどを、詳しく教えていただきました。また後半では、なぜそのような問題企業が、来年愛知でのアジア大会はじめ世界レベルの大規模イベントを牛耳っているのかについて考えます。そこには、GLイベンツの本社があるフランスと日本、大阪、愛知、そして維新をはじめとする日本の為政者との奇妙なつながりが見えてきました。こと愛知のアジア大会においては、およそ10年前の2016年頃、名古屋の国際会議場建設にからみ設立された会社にフランスからGLイベンツが出資した経緯があるようで、その時から愛知県は同社を将来にわたり厚遇せざるをない状況になり、アジア大会の受注も約束されていたにちがいないと高関さんは推測します。このように同社は、世界各国に触手を伸ばし莫大な利益をあげるビジネススキームをもっていると言えそうです。ただし、今回の未払い問題を見るに、それはビジネスというよりカネと力による支配に近く、この問題解決に向けては、現実を世界に知らしめる必要があるということで、高関さんは外国特派員協会などを通して報道の働きかけをしているところです。
「路上のラジオ」第253回は、そういった知られざる大阪万博建設現場の暗部にじっくりとスポットを当てます。最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。
00:03 前枠 TM~
04:34 前半 Jingle~
31:44 後半 Jingle~
56:40 後枠 ETM~
58:30 AN尻
60:00 曲尻 ~F.O
※「路上のラジオ」からご支援のお願い
この番組は皆さまからのご寄付によって制作・配信しています。リスナーの皆さまおひとりとりのあたたかいお志しがあって、ラジオ局やYouTubeを通してたくさんの方々にお伝えすることができているのです。心から感謝しますとともに、ますますの応援をどうぞよろしくお願いいたします。ご寄付の詳細は、こちら「ご寄付のお願い」をご覧ください。いつもご愛聴くださり誠にありがとうございます。