Vol.241 「和歌山と兵庫、2つの事件を深掘りする」
ゲスト:<和歌山の事件> 岩橋啓子さん(ご遺族)/西泰伸さん(支える会共同代表)<兵庫県の事件> 中道一政弁護士
今回は、本来は県民・市民の安全な暮らしを支えるはずの行政府内で起こった、とんでもないふたつの事件を取り上げます。国レベルでは森友事件や、兵庫県での公益通報者自死事件も記憶に新しいのですが、同じような権力による許し難い言論弾圧や人権侵害が、人の命を奪うレベルで繰り返されているという現実に言葉を失います。今回はそんな特集です。
はじめに、5年前、当時和歌山市役所の職員だった岩橋良浩さんが、不正な補助金申請を公益通報した後亡くなられたという痛ましい事件について特集します。スタジオには、息子さんがうつ病を発症して自死に追いやられた原因の解明と責任を追及すべく和歌山地裁に提訴した、岩橋さんのお母様・啓子さんと、支える会の西泰伸さんをお迎えしました。なぜ公益通報者が適切に保護されなかったのか?それどころか壮絶ないじめともとれる人事異動やハラスメントまがいの業務まであったといいます。そしてその裏には、同和地域にからむ行政の闇がありました。息子さんの実名を公表してまで「無念を晴らしたい、同じような被害がでないように」と立ち上がった母・啓子さんの思いに耳を傾けたいと思います。
つづいては、今年4月、斎藤兵庫県知事に意見や要望書を届けるために兵庫県庁に入った学生含む3人が逮捕された事件についてです。警告も退去命令も受けていない中、彼らはなぜ逮捕されなければならなかったのか?たった1分半ほど拡声器で声を挙げたことで、逮捕起訴までされている学生を弁護する、中道一政弁護士をスタジオにお迎えしてお話を伺います。ここでも自身(斎藤兵庫県知事)にとって都合の悪い主張を徹底的に抹殺しようとする行き過ぎた権力者の暴力が見て取れます。こんなことでは、本来誰もが保障されているはずの言論・表現の自由までもが委縮してしまいます。
最後はゲストの皆様交え4人で、正当なデモや、自由に意見を交わす政治活動すら恐ろしくてできなくなってしまう世の中にしないために、今私たちがすべきことについて話し合いました。聞き応えたっぷりの60分、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。
00:03 前枠 TM~
04:15 前半 Jingle~
31:07 後半 Jingle~
56:29 後枠 ETM~
58:19 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O
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