Vol.240 万博倒産の危機。パビリオン工事で多数の未払い事件。

ゲスト:パビリオン建設費未払い被害者 Aさん・Bさん・Cさん

今回は、すでに報道にもありますとおり、大阪万博のパビリオン建設に携わった建設事業者に対する深刻な未払い問題を取り上げます。ゲストにお招きしたのは、何れも未払い被害にあっている事業者の方で、アンゴラ館の建設に参加したAさん(未払い額凡そ4,300万円)、マルタ館の建設に参加したBさん(同1億2,000万円)、ルーマニア館・ドイツ館・セルビア館の建設に参加したCさん(同4,150万円)です。それぞれが元請け事業者やその下につく事業者が難癖を付けてまで支払いを拒否しているためで、過酷な労働の末に全く収入が得られず、従業員への支払いもできないまま、倒産の危機にさえあると言います。

吉村知事は万博協会副会長でもありますが、己のずさんな建設計画のせいで到底開幕に間に合わないとわかっていても、記者会見等では「間に合う」と公言。その無責任発言のプレッシャーのもと、しわ寄せは孫請け・ひ孫受け、そのまた下請け、更にその下請けと、どんどん下層に行くほど酷い状態で襲いかかったと言います。つまりは、そういった方々の過労死レベルに近い労働によって、「いのち輝く」が聞いて呆れる大阪万博があるわけです。

そしてそのあげく、利権に群がる元請け業者とその影に蠢く悪徳ブローカーたちが、踏み倒し・中抜きを繰り返し、己れの懐を平然と肥やしているというのです。しかし吉村知事は、未払い問題は「民民の問題」だとして取り合おうとしません。国家プロジェクトのリーダーである為政者の発言として、耳を疑うばかりです。この番組の収録日である6月23日も、被害者の会は、大阪府知事宛の要望書を提出してきたということです。

今回は、「万博倒産」や「万博自殺」までささやかれる事態になっているこの深刻な未払い問題について、被害当事者のお三方の悲痛な叫びに耳を傾けていただければと思います。そしてこのとんでもない不条理を一刻も早く解決するために、私たち「路上のラジオ」はこれからも、声をあげ続けていきたいと思います。それでは、「路上のラジオ」第240回、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
04:30 前半 Jingle~
29:48 後半 Jingle~
56:20 後枠 ETM~
58:10 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O

※「路上のラジオ」からご支援のお願い
この番組は皆さまからのご寄付によって制作・配信しています。リスナーの皆さまおひとりとりのあたたかいお志しがあって、ラジオ局やYouTubeを通してたくさんの方々にお伝えすることができているのです。心から感謝しますとともに、ますますの応援をどうぞよろしくお願いいたします。ご寄付の詳細は、こちら「ご寄付のお願い」をご覧ください。いつもご愛聴くださり誠にありがとうございます。